強い家を見極めるポイント その2
前回強い家を見極めるポイント①②を紹介しました。
まだ読まれていない方はこちらへ
続いて③~⑤を説明していきます!
強い家を見極めるポイント(おさらい)
ポイントは大きな所で6点あります。
①建築物の種類(木造・鉄骨・コンクリート)
②工法
木造:木造軸組工法・ツーバイフォーなど
鉄骨:軽量鉄骨・重量鉄骨
コンクリート:ラーメン構造・壁式構造
③老朽化しない換気システム
④断熱材
⑤震災を受けた地域での被害
③老朽化しない換気システム
一言に木造と言っても、それぞれのハウスメーカーで
売りにしているものがたくさんあります。
(全室空調システム導入・高断熱などなど)
しかし、あまり全面にだされていないのが、
外壁と内壁の湿気対策です。
日本のように湿度が高い国で、木造の家が
湿気の影響を受けないわけがありません。
外壁と内壁の間には隙間があります。
30年経って、そろそろリフォームしようと思って、
天井裏を見て見ると、唖然
そこにはカビだらけの柱が、、、、
なんてことがよくあります。
しかし、ほとんどのハウスメーカーが、
「自然の風の流れで、壁の隙間の湿気は乾燥できる
システムになっています」と言いきります。
家の中で少し窓を開けた状態を思い出してください。
自然の風だけで、家のなか隅々まで風がいきわたっていますか?
家の隅に追いやられたほこりが、そこで止まっていませんか?
隙間しか空いていない床下からの風で、
家全体の外壁と内壁の間を乾燥させることなんて
可能だと思いますか?
過去に建てられた木造軸組工法は
ツーバイフォーよりはるかに換気しやすい工法です。
その木造軸組工法ですら、湿気の被害を受けています。
木造で強い家を建てるなら、柱が老朽化しない
乾燥機をつけているメーカーが強いと言えます。
サーキュレーターのようなシステムを床下に入れている
といったイメージです。
例
快適空間システム ココチE|テクノロジー|桧家住宅|注文住宅・ハウスメーカー
24時間換気システム・調湿天井材で快適ライフ|ヤマダホームズ / 公式サイト|くらしをシアワセにする、ぜんぶ。
④断熱材
断熱材の種類は主にグラスウールとウレタンフォームがあります。
【グラスウール】
鉱物(ガラス)を細い繊維状に加工した物。
壁・天井・床などに施工でき、価格も安価なため広く普及しています。
湿気に弱いというデメリットがあるため、防湿・結露対策が必要です。
【ウレタンフォーム】
ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えた物。
ボード状の素材もありますが、施工箇所に直接吹き付ける工法が主です。
気泡に含まれる小さなガスが熱の伝導を抑えるため、
優れた断熱性を発揮します。
デメリットは高価ということですが、
ほとんどのハウスメーカーがウレタンフォームを使用しています。
これまではグラスウールが使用された木造家屋が多く、
湿気で、グラスウールが湿気りずれ落ち、木材にカビがはえる
結果老朽化するというというものが多く確認されています。
断熱材は、
ウレタンフォーム>グラスウール
となります。
⑤震災を受けた地域での被害
正直、これが一番分かりやすい強さだと思います。
各展示場に行くと、
・地震による倒壊はなし
・全半壊はゼロでした
と、よく貼り付けてあるんです。
でもね、気をつけてください。
なぜなら、現在の耐震基準で建てれば
倒壊しないのが当たり前だからです。
新耐震基準(=建築基準法)では、
震度6強〜7の地震が起きても倒壊しないようにと定めているため、
大地震でも倒壊しないのは当然なのです。
(地震で倒壊している建物のほとんどが、1981年より前の旧耐震基準)
地震が起きた時に、「全壊・半壊しませんでした」と言っている
ハウスメーカーで、基礎部分に一部ヒビが入っているところがありました。
基礎部分にヒビが入れば、家はつくりなおしです。
それを「全壊・半壊しませんでした」と言っても
倒れなかっただけで、また家を建てなくてはいけません。
これでは、意味が無いです。
次のブログで、実際の震災で
各ハウスメーカーの被害状況を紹介します